はじめに
TUT-CODEとは、1980年代に豊橋技術科学大学で開発された、キーボードによる高速日本語入力コードのことです。
日本語入力といえば、ビジネスの分野でも苦手な人が多いようですが、現代のオフィスではワープロをはじめ、表計算、インターネット、 電子メールといったビジネスツールでは、欠かせないものになっております。普段、何気ない日本語の入力でもキーボードに慣れていない人にとっては とてもつらい仕事です。また、少し日本語入力に慣れている方でも、長時間の入力作業ともなると、首や肩のこり、手や腕、腰の疲れ などの経験をされている人は多いと思います。
現在一般的に広く使われております日本語入力方式として、ローマ字かな漢字変換があります。 これはパソコンを買うと大体標準で装備されていることと、ローマ字でひらがな入力の練習をするだけで、 漢字の入力ができるという簡単によって、広く利用されることに至ったのではないでしょうか。
このホームページで紹介するTUT-CODEは漢字直接入力方式と呼ばれるものの仲間で、変換なしに直接キーをたたいて漢字を入力するというものです。ローマ字入力に慣れている 人にとっては、漢字を変換せずに直接入力するというと、驚く人もあると思いますが、慣れてしまえばとても楽に入力ができます。また、ひらがな入力を覚えるのは非常に簡単で、わずか数時間で覚えられます。
かな漢字変換の技術は大変便利な機能ですし、この優れた機能は英語を母国語とする欧米諸国にはない、独特のものだと考えられます。TUT-CODEは漢字直接入力方式ですが、かな漢字変換との共存も可能ですので、TUT-CODEでひらがなが入力できれば、仕事を続けながら徐々に漢字の打ち方を覚える事ができます。漢字 が直接打てるようになると、入力のスピードが徐々に上がっていくのです。
TUT-CODEは、初心者の人はもとより、これからビジネスの分野でステップアップをはかりたいと考えている人には、考慮していただきたい入力方式です。 これはあまりお金をかけずに、誰にでもできる日本語文書生産技術といってもよいでしょう。上達のこつは簡単です。 ただ毎日指を動かすだけで、苦手な日本語入力が驚くほどスムーズにできるようになります。
TUT-CODEの基礎研究、コードの開発には国税が使われました。国税に伴う成果はどんな形であれ国民に公開され、還元されるべきものであると考えています。 漢字直接入力というものを体験したことのない方は、一度使ってみてはいかがでしょうか。