漢字直接入力とは
漢字直接入力とは、かな漢字変換なしで漢字を入力する方法です。例えば、TUT-CODEでは、「c」「n」と続けて入力すると、「愛」という漢字を直接入力できます。
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=「愛」
また、「o」「h」「g」と続けて入力すると、「夢」という漢字を直接入力できます。
=「夢」
このように2回キーをたたいて(2ストロ ーク)直接入力できる漢字は725字あり、3回キーを たたいて(3ストローク)直接入力できる漢字は1,800字あります。700種類の漢字があれば日常使用される現代文の9割程度をカバーできるといわれており 、TUT-CODEはこの中でも統計的に頻度の高い漢字725字+1.800字を選んで使用しています。
漢字の使用頻度について
参考までに2003年10月中旬~下旬にかけてYahoo Japanのニュースサイトで使用された漢字の頻度を調べてみました。全国紙の新聞社や地方紙の新聞社、ジャンルも政治、経済、社会、文化、芸術、科学、教育それぞれ含めたデ ータをランダムに約10万漢字分集めてみました。この中でTUTコードの2ストロークで打つことのできる漢字の割合と 、2ストローク+3ストローク、すなわち725+1,800=2,525字の割合は以下のとおりです。
全漢字数 |
TUT 2ストローク725字の割合 |
TUT 2ストローク+3ストローク 725+1800字の割合 |
101,114 |
85.9% |
99.8% |
(調査に用いた漢字データは、現在公開しておりません。問い合わせ下さい。)
この例では、2ストローク725字では9割弱、3ストロ ーク1,800字も含めるとほとんどすべての漢字を カバーできることがわかります。
なぜ漢字が直接打てるのか
多くの熟練した英文タイピストはタイプ作業の場合、一文字毎に文字を確かめて打っているのではなく、音節、単語、文といった塊を認識してタイプしていることが知られています。英語の場 合と同じように 、漢字も塊として自然に覚えることができるのです。
漢直入力が速いわけ
それではどうして漢直のほうが速いのでしょうか。例えば「日本での公演は好評でした。」という文をTUT-CODEと、ロ ーマ字かな漢字変換とで入力する場合を比較してみます。
TUT-CODEの場合
ローマ字かな漢字変換の場合
このように両者を比べてみると一目瞭然です。TUT-CODEは変換・選択という面倒な作業を行わずに済むため、スム ーズに入力できることが分かると思います。また、TUT-CODEに慣れてくると、変換・選択という作業が、いかに煩わしいものであったかということに気が付いてきます。 (注:実際のローマ字かな漢字変換では、学習機能がありますので、漢字の出現順序は状況により変わります)