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TUT-CODEの利用環境について 

初めて漢字直接入力という方式を聞いた方は「えっ、そんな ことが簡単にできるの?」と思うかもしれませんが大丈夫です。

現在のワープロの多くは、パソコン上で動作しますが(80年代には専用機が主流でしたが、現在では国内のメーカーは、ほとんど専用機から撤退してしまいました)、日本語を入力するときには、日本語入力システムと呼ばれる独立したソフトウェアが働いています。この日本語入力システムをTUT-CODEが利用できるものに変更すればよいのです。
 

(1)TUT-CODEが利用できるIME

Windows環境

MS-IME
(マイクロソフト)

このIMEはローマ字定義を変更することにより、TUT-CODEを利用することができます。ただし「かな」のみです。定義ファイルは特に必要ありません。

ATOK12
(ジャストシステム)

ATOK12用ローマ字定義ファイルにより、TUT-CODEを利用することができます。ただし「かな」のみです。

松茸
(管理工学研究所)

TUT-CODE定義ファイルにより、「かな+漢字直接入力」が可能です。

CANNA
(NEC)

TUT-CODE定義ファイルにより、「かな+漢字直接入力が」可能です。 また、交ぜ書き変換辞書も使用可能です。(残念ながらWindows版の正式なサポートは2003年現在販売を休止しているようです)

VJE delta
(バックス)

TUT-CODE定義ファイルにより、「かな+漢字直接入力」が可能です。(残念ながらWindows版の正式なサポートは2005年7月現在販売を終了しているようです)

WXG
(エー・アイ・ソフト)

TUT-CODE定義ファイルにより、「かな+漢字直接入力」が可能です。 また、交ぜ書き変換辞書も使用可能です。(エー・アイ・ソフトは2006年11月EPSONと合併し、2014年11月に製品のサポート窓口も終了しています)

WXG4用TUT-CODE定義ファイルのダウンロードページ

新常用漢字対応 WXG4TUTのダウンロードへ

WXG4は2010年問題というのがあるらしく、この時期を過ぎると辞書の最適化ができなくなるという不具合があるようです。これに対処する方法として、\Windows\System32 というフォルダに、WXGDLIB.DLLというファイルがあります。このファイルに含まれる日付情報を書き換えることで解決できるそうです。詳しい内容はネットで検索してみてください。

WXG4をWindows7(32ビット)で動かす場合に、プロフェッショナル版などでのXPモードが利用できれば、そこにインストールすれば良いのですが、XPモードのないhome版の場合にWXG4を動かしたい方のために以下の動画を用意しました。

Windows7(home)をWindows10(home32ビット)にアップデートしてみたところ、上記の「Windows7でWXG4」動画でも紹介したましたように、 Windows10でもWindowsXP以前のソフトであれば、WXG4でTUT-CODEの漢直ができることを確認しました。

NEWGOOGLE 日本語入力
(グ−グル)

TUT-CODE定義ファイルにより、「かな+漢字直接入力」が可能です。

GOOGLE 日本語入力用TUT-CODE定義ファイルのダウンロードページ

新常用漢字対応 GOOGLE-TUTのダウンロードへ

Windows10 home/Windows11 Pro (22H2 64ビット)で漢字直接入力の動作確認をしました。

Ubuntu環境

Mozc
Ubuntu 14.04/18.04/20.04/22.04/24.04

TUT-CODE定義ファイルにより、「かな+漢字直接入力」が可能です。 

Mozc用TUT-CODE定義ファイルのダウンロードページ

新常用漢字対応 Mozc用TUT-CODE定義ファイルのダウンロードへ

(2)交ぜ(混ぜ)書き変換辞書について

TUT-CODEは、かな漢字変換と共存できます。この場合、すべてのかな文字を変換キーで変換するよりも、漢字交じりのかな文字を変換する方が確定率(ヒット率)が高くなるというメリットがあります。

例えば次の同音異義語を考えます。

「信仰」「深更」「振興」「親交」はいずれも「しんこう」という読みですが、「信こう」と入力して変換すると、「信仰」が候補として最初に出現する確定率は高くなります。

このように交ぜ書き変換ができるIMEを利用すれば、熟語の一部をTUT-CODEで直接漢字入力して、残りをかな入力で変換した場合の確定率を上げる ことができますので、入力の効率を上げることができます。

NEW(3)逆引辞書

日常、日本語入力業務に携わっていると、まれにですが漢字の打ち方を忘れてしまう場合があります。それ自体は別に気にすることもないのですが、やはり気になってしまう人のために、便利な「逆引辞書」というものがあります。文書作成中に運指を確認したい場合には、この逆引辞書にかな漢字変換機能で漢字を入力すれば、その運指を表示してくれます。

ここではWindows上のMS-Office(Excel2019で使用確認済)で使える逆引辞書のダウンロードができます。 (このファイルは使い方の説明とともに圧縮されて格納されています)

TUT逆引辞書for MS-Excel圧縮ファイルダウンロード

新常用漢字対応 invdic(V1.2).zip

また、Ubuntu上のLibreoffice(Calc 6.4.7.2で使用確認済)で使える逆引辞書のダウンロードもできます。 (このファイルは使い方の説明とともに圧縮されて格納されています)

TUT逆引辞書for Ubuntu Calc圧縮ファイルダウンロード

新常用漢字対応 invdic(V1.2)_calc.zip

(4)関連リンク

TUT-CODE、T-CODEをはじめ、各種漢字直接入力のサイトなどを参照のこと